違和感が確信へと変わる
足、健康、スポーツ、バランスに興味ある方、お子様のいる親御さんは、是非最後までお付き合いください。
きっと、皆様に運命の靴を見つけるお手伝いが出来るのではないかと思います。
長年、スラックラインのプロ活動をしている私の視点からもシューズのサイズ感、使用感をレビューします。
スラックラインに出会って10年以上経ち、裸足で遊ぶ事が多くなった。
その中で、靴というものに違和感を感じ始めていた。
「靴ってバランス取りにくいなぁ。」
そして、その違和感が確信へと変わる出来事が起こった。
ある日、親指を酷く突き指してまともに歩けなくなってしまった。しかし、そんな状態でも靴を履くと不思議と歩けるのだ。
驚愕した。何故ならそれは、「靴が指を使わない様に固定している」という事実を証明していたのだ。
「でも、現代人である以上、靴は必要不可欠だよな。」
と、モヤモヤを抱きながら数年の月日が流れた。
とある日、ネットサーフィンをしていると独特のフォルムをしたスニーカーの画像が目に飛び込んできた。
それは、一般的な靴よりも明らかに、爪先が広い形状だった。
ひと目見た瞬間に「これだ!」と思った。

やっと出会えた、Vivobarefoot(ビボべアフット)
彼らは「人間本来の足機能を取り戻すことで、より健康な生活を送り、自然の中を進むべき」という理念のもとベアフッドシューズ生み出すイギリスのブランド、Vivobarefoot(ビボベアフット)。
「実は、ファッションだけを追い求めた靴は人間本来の自然な足の形に合っていないのです。」
「窮屈な靴を長時間履き続けると、足の指の筋力が弱まり、次第に足が靴の形になっていき自然な足の形が失われてしまいます。」
「優れた感覚器官である足の形が崩れると、本来のバランス能力が発揮できなくなります。」
彼らの発信する言葉は、胸を打たれるものばかりだ。

Vivobarefoot JAPAN公式サイトをチェックしてみて欲しい。足の研究はもちろん、靴の素材や、製造過程までに及ぶ、とてつもないこだわりを知ることができる。
完全に心奪われた僕は、すぐに日本総代理店であるノマディクスさんにコンタトをとった。
ありがたい事に、ショールムに招待して頂き実際に色んなモデルのシューズを試着する事が出来た。
一番驚いたことはシューズのクオリティは勿論、彼ら自信がアウトドアマンでアスリート顔負けの身体の知識も持ち合わせていることだ。
そして、ユーザーに絶対に良い物を履いて欲しいという熱い思いから、サイズ交換に関してかかる手数料は全てメーカーが負担するという心意気。
ユーザーにとっては本当に安心して購入できる素晴らしいサービスだ。
私は完全にビボベアフットの虜になった。
そして、光栄な事になんとアンバサダーの提案まで頂けることになった。
プロスラックライナー目線でレビュー

Vivobarefoot(ビボべアフット)を使い始めて7ヶ月が経ったので、レビューしようと思う。
スラックラインはもちろん日常生活でもビボベアフットを使用し、一般的なシューズは一切使用しませんでした。
驚くべきことに足が大きく(指が長く)なったのだ。この変化は日を増すごとにハッキリとしてきたのだ。
縮こまっていた足指の関節が広がって、本来あるべき形に戻った為だ。これは僕だけでなく、周りのユーザー達にも同じ現象が起きていた。
足の指は、地面の情報を感じ取るためのセンサーそのもの。
そのセンサーが正常に機能することでバランスは劇的に変化するのだ。そして普段から使用する事で、より一層、足裏感覚が育ち体幹との連動が生まれる。
スラックラインはシビアなバランスの遊びなので効果も顕著に現れるのだ。
スラックラインを更に上達したいと思う人は足と向き合うのが良いだろう。

裸足が足裏感覚100%だとすれば、ビボベアフット90%くらいだ。しかし、シューズはスラックライン上で基底面を広げ、冬場は寒さから守ってくれるので、むしろ裸足より良い。
スラックラインでは色々な理由からシューズは必須。歴代最高のトリックラインシューズはFive Ten(ファイブテン)の旧スピットファイア!(現行のじゃなくて)と言う人は多いと思う。
しかし、ビボベアフットの"プライマスライト"というモデルはそれを遥かに凌駕した使用感。
しっかりとしたグリップでシューズとしての良さを残しつつ、薄いソールは高い足裏感覚でメチャクチャ乗り易く、足の指を締め付けない構造。
そして、耐久性も高くハードな使用も問題無し。
"プライマスライト"はスラックライン専用シューズと言っても過言では無い、本当にお勧めできるものだ。
ちなみに、 "プライマスライトIIIオールウェザー"は防水使用で、秋、冬にもおすすめ!
スラックラインの靴(シューズ)について、今の結論こちらの記事にスラックラインにはシューズを使用するのが良い理由を細かく書いています。

登山に使用する際は、登山に向いているソール形状のモデルが幾つかあるので、それを選ぶと良い。私のお気に入りは"マグナ FG"。
他のビボベアフット製品と同じくソールもとても柔らかい。このブーツは、履いていて気持ちが良い。
高所で行うスラックライン、ハイラインではスポットまで登山をすることが多く、その過程で足を良い状態に保つ必要がある。ビボベアフットそれを可能にしてくれた。革命的である。

普段はよりリラックスしたいので、スリッポンシューズのアババを愛用している。
これは2年以上かけて開発された「スーパーナチュラル」ラスト形状を採用し、最も幅広で裸足に近いデザインになっている。
裸足でサラッと履けてレザーは吸湿性も高く意外と蒸れない。裸足でも臭くならない。
かかとの上までソールが伸びており、掴めばとても履きやすいく、シューズ全体の骨格をしっかりと保ってくれフィット感抜群。歩いてても全く脱げない。
その他のビボベアフットと同じサイズ選びで問題無し。
シューレース(紐)タイプのアディス/Addisも欲しくなってきた...ので購入!
履いた感じの第一印象は、他のvivobarefootのモデルに慣れてると少しソールが硬く感じてしまうかも。
その点ちょっと物足りないかなと感じていたが、履いていくにうちにすぐに馴染んできました。
勿論、足の指は締め付けられておらずストレスフリー。
カジュアルに合わせ易くvivobarefoot初心者やタウンユースにおすすめ。
こちらのモデルも透湿性が高く裸足で履いても臭くならないので最高!
是非、裸足で履いて欲しい。
魅力的なモデルが多数
ビボベアフットは足の機能の為にファッションを捨てたわけではないのです。
むしろ魅力的なデザインが多い。
個人的に気になるのは、ブーツの"トラッカーIIFG"、と"ウォーターシューズのウルトラ III ブルーム"。
正しいサイズ選びについて
店舗にてビボベアフットの知識を有したスタッフに相談できるのがベストだが、取り扱い店舗も少ないので、そうもいかないと思う。
試着が出来ない人の為に、正しいサイズ選びをアドバイス、以下参考にして下さい。
今履いているシューズのUS、UEサイズ表記はあまり参考にせず、足実寸の+1~1.7cmのサイズを選ぶこと。
私は実寸25.5cm、サイズはどれも41(26.9cm)を着用している。
サイズ選びに関しては、レディース、キッズも同様です。
間違ったサイズ選び、間違った履き方
ビボべアフット独自の爪先形状「トゥボックス」は意図的にスペースが確保され指先が靴に当たらないようにデザインされているのだ。なので、最初は大きすぎるのでは?と勘違いしてしまう人もいる。
しかし、ジャストサイズで買ってしまうとビボベアフットの価値を体感出来ずに終わってしまう。一般的な靴の概念は捨てて、足の実寸+1cm~1.7cmのサイズを選ぶこと。
迷ったら大きい方のサイズを選びましょう。使用していくうちに、今まで縮んでいた指が伸びてきますよ。
また、間違った履き方をされる方も多くいます。すぐに脱ぎ履きできる様に、靴紐を緩めた状態で履く人がいます。それでは靴の効果を得られません。ちゃんと紐を締めて使用しましょう。
現在サイズ交換に関してかかる手数料は全てメーカーが負担しておりますので、安心してご注文ください。
デメリットについて
最後にデメリットもあるので、ご紹介します。
それは、ビボベアフットを使用してしまうと他の靴を履くと気持ち悪く感じてしまうのです。
その為、全てのシューズをビボべフットに買い換える。そんな被害者が僕の周りにも増えてきています。
皆さんもその点は覚悟してビボベアフットを購入してください。笑
毎日履くものだからこそ、足に良い靴を。
大杉 徹 (おおすぎ とおる)
『世界の果てまでイッテQ!』『ジャンクスポーツ』など出演。
日本人初ワールドカップチャンピオン。
世界のスラックラインシーンを牽引してきたプロスラックライナー。
メディア出演歴
・『世界の果てまでイッテQ!』
・『ジャンクスポーツ 』
・『スゴ動画超人GP』
・『キスマイ超BUSAIKU』
・『中居のミになる図書館』
・『ピラミッドダービー』
・『TARZAN(ターザン)No.717』....等
経歴
・スラックラインリサーチ代表
・スラックライン連盟教育部長
・キング オブ スラックライン 2010 優勝
・スラックライン ワールドカップ 2013 優勝
アンバサダー
・vivo bearfoot
・rocks climbing gym
・健康壱番館 / 東洋医研