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テンション計測。プリミティブ &ハングオーバー

 

これからロングラインを始めたいという人のために、プリミティブ セットハングオーバーセットはどれくらいののテンションがかけられるのか?実験をおこないました。

 

僕も最初は散財して色んな道具、システムを試してきました。

 

そこでたどり着いたシステムがプリミティブ セットハングオーバーセットです。

 

どちらも素晴らしいセットで胸をはってオススメできます。

 

プリミティブセット

メリット

・50mくらいまでのロングラインの決定版。

・コスパ最強。

 

デメリット

・テンションが緩みやすい

・テンションが高いと解放するのが難しい。

・アンカー位置が高いと(2m以上)設置解除が難しい。

 

ハングオーバーセット

メリット

・高いテンションでも対応可能。

・ハイラインも視野にいれている方におすすめ。

・解除も簡単安全。

デメリット

・コストが高い。

 

どちらも拡張性の高い良いセットです。

最初プリミティブを購入して、あとから必要な道具を買い足してハングオーバーセットにするのも良いですよ。

 

それぞれどれくらいテンションをかけれるか見ていきましょう。

 

まず条件はこちら↓

 

地面:フラット

アンカー間:49.5m

ウェビング:60m(マラソンプレイ 伸縮率7% at 10kN)

アンカーの高さ:190cm

プレイヤーの体重:56kg

 

この条件で、真ん中に立ち地面に着かないテンションは2kNでした。

 

※地面から20cm程度浮いていました。

 

一般的なテンション計算公式からすると4kNは必要ですが、実際はその半分で大丈夫でした。

 

公式 deN=(体重kg×長さm)÷(4×沈み込みm)

 

 

設置はすべて、手が届く高さ190cmでおこないました。

 

アンカー間(樹木と樹木の間)50mのロングラインを設置します。

 

アンカーの高さが低ければ、より高いテンションが遊ぶ為に必要になります。

 

アンカーの高さを上げれば上げるほど、テンションは少なくてすみます。

 

 

まず最初にテンションをかけるのに最も重要なポイントをお教えいたします。

 

それはは、「強く引っ張る」です。笑

 

 

「当たり前じゃん!」

 

 

と思われるかもしれませんが、意外とできてない人が多いです。

 

いくら倍力システムを何倍に強くしても、元の力が小さいと掛け算なので、テンション力があまり増加しません。

 

実はウェビングをただ引っ張るだけでは自分の力を伝えきる事が中々できません。

 

そこで、2つのテンショニングのコツを紹介します。

 

テンションをかける時のコツ1(バニーイヤー)

 

バニーイヤーノットでハンドルをつくる。

 

プリミティブ セットページの設置動画で解説していますのでご覧ください。

 

 

テンションをかける時のコツ2(ツリーキック)

 

テンションをかけるときのコツで、樹木にあしをかけ引っ張る事で強くひけます。

 

また、コツ1と組み合わせると、めちゃくちゃ強力になります。 

 

あ、あとメインラインに対してまっすぐ引っ張ってあげないと力がロスします。

 

アンカーの位置が高いと不可能ですが、出来る限りまっすぐで。

 

それでは以下、計測結果をご覧ください。

 

 

Primitive 5:1

ハンドテンション = 0.75kN

ハンドテンション + バニーイヤー = 1.09kN

ハンドテンション + ツリーキック = 1.19kN

ハンドテンション + バニーイヤー + ツリーキック = 1.55kN

 

シンプルなプリミティブ5:1。

 

5倍の力で引っ張れます。

 

正確には摩擦抵抗があるので5倍ではありません。

 

本気で引っ張って上記のような感じ。

 

さすがにこの条件では50mのロングは設置できません。

 

40mくらいだったら設置できるかも?

 

 

Primitive 15:1(カラビナ4つ)

ハンドテンション = 2.28kN

ハンドテンション + バニーイヤー = 2.74kN

ハンドテンション + ツリーキック = no test

ハンドテンション + バニーイヤー + ツリーキック = no test

 

Primitive 15:1(カラビナ3つ+ハングオーバー1つ)

ハンドテンション = 2.88kN

ハンドテンション + バニーイヤー = 4.00kN

ハンドテンション + ツリーキック = no test

ハンドテンション + バニーイヤー + ツリーキック = no test

 

5倍×3倍の15倍力です。プリミティブ セットの真骨頂。

 

バニーイヤーノットを使うと超強力。

 

1つハングオーバーに変更するだけで+1.26kNは驚きました。

 

素晴らしい。4kNはすごい。プリミティブ のシステム的にこれ以上のテンションはおすすめしません。

 

これ以上テンションがかけたい人はハングオーバーセットにしましょう!

 

 

Hangover 3:1(ハングオーバー1つ)

ハンドテンション = 1.12kN

ハンドテンション + バニーイヤー = no test

ハンドテンション + ツリーキック = no test

ハンドテンション + バニーイヤー + ツリーキック = no test

 

さて、ハングオーバーセットです。

 

ハングオーバー3:1で1.12kN。

 

プリミティブ5:1の0.75kNを軽く超えてきます。

 

これは摩擦の関係でハングオーバーはベアリングが内蔵されている為、システム的に効率が良いのです。

 

その為こういった結果に繋がります。

 

 

Hangover 9:1(ハングオーバー3つ)

ハンドテンション = 4.01kN

ハンドテンション + バニーイヤー = 4.94kN

ハンドテンション + ツリーキック = no test

ハンドテンション + バニーイヤー + ツリーキック = no test

 

ハングオーバーセット9:1です。

 

バニーイヤーで、4.94kN!

 

50mではテンションはかかりすぎなくらいです。

 

もっと長いロングでも設置可能です。

 

また、仲間と共に引っ張る事で更に簡単にテンションをかける事ができます。

 

 

Hangover Complex 5:1(ハングオーバー2つ)

ハンドテンション = 2.55kN

ハンドテンション + バニーイヤー = 4.01kN

ハンドテンション + ツリーキック = no test

ハンドテンション + バニーイヤー + ツリーキック = no test

 

おまけで、コンプレックスシステム5:1です。

 

マニアックな組みかたで、見た事ない人も多いと思います。

 

赤いラインはバランスコミュニティのアジャスタブルアンカースリングです。

 

赤いラインは元々スリングの用途なのですが、スリングとしてはツリースリングが圧倒的にパフォーマンスが良く、使い道に困っていました。

 

そして良さげな方法を思いついたのでご紹介。

 

この方法はハングオーバー2つで5:1を簡単に作成できます。

 

結果はバニーイヤーで4kNまでかけれました。

 

プリミティブ 15:1と同等の結果。

 

しかしコンプレックス設置時には気温が下がっていたので、同じ条件での設置ではないので誤差はありそうです。

 

※気温が低いとテンションかけやすくなる為。

 

にしても、いい感じ。

 

特にハイラインの設置時にも良いかも。

 

 

 

以上実験でした。

 

元の引っ張る力は一応全力で統一しています。笑

 

本当は手元にもテンションメーターつけて揃えたかったけど面倒でした、、。

 

他にも様々な組み合わせや方法が存在します。

 

シチュエーションなどによっても最適な方法は変化します。

 

今回は基礎中の基礎をご紹介いたしました。

 

スラックラインリサーチでは設置講習などもおこなっていますのでご希望のかたはお気軽にお問い合わせください。

 

大杉