第9回日本オープンスラックライン選手権が終わって思う事。
去年はペドロ、今年はアリソンに2年連続でブラジル人が優勝。
さすがトリックライン大国ブラジルは強い。
その強さの秘密を教えます。
2015年のワールドカップに招待され始めてブラジルの大会に出場した時の事を今でもよく覚えています。
一番衝撃的だったのはブラジルの大会でのライン。
まるでクラッシックかのようなヘビーなウェビングに、とてつもないテンションが込められたモンスターラインでした。
そもそも彼らが普段乗っているラインのスペック(高さ、長さ、テンション)、難易度がとてつもなく高いのです。
当時、僕はもちろん、その他アメリカ、ドイツからの選手も環境に対応できず全滅。
ロングラインでは、テンションが高い、ラインが重いというのはとても難しく、そういったトレーニングは一般的です。
トリックラインでは特にリズムが速くなりコンボに繋げる、またリカバリーする事が圧倒的に難しくなります。
毎大会、ライン環境またその他において文句を言う人がいますが、考え方を変えれば更に成長できると思います。
対応したいのであれば重い固い難しいラインで練習すればいいだけの事です。
また、逆にゆるいラインでも練習するなど対応できている幅を広げるべき。
自分に甘いラインで楽しいだけの練習も良いですが、大会は必ずしもあなたの思い通りの設置ではありません。
毎年の様に固いだの緩いだの各々の好みで文句を言う選手はいつまでたっても弱いままでしょう。
対戦の組み合わせ、開催地の近い遠い、マットの種類、マットの向き、ウェビングの種類、ラインの長さ、硬さ、テンションなど皆んなが平等なものなどあるあずもないです。
それら全てに対応して最後までメンタルをコントロールしていく、それら全てがトリックラインコンテストの一部です。
そこの認識が甘すぎるのです。
そんなわかりきった事に対応してこない自分が弱い、未熟だと感じてください。
そもそも大会で、そのような文句を口に出す時点でメンタルも負けています。
これからトップを狙う選手でもしそんな気持ちの方がいるなら、世界では通用しません。
ちなみに今大会はキッズ、女子、マスターはテンションが8kN、男子は10kNでした。
これはラインのスペック、環境によって同じテンションでも感覚は変化しますので参考までに。
ちなみにテンションは気温、湿度でも変化します、決勝あたりでは気温が少し下がってきてテンションが0.5kN上がりました。
体感では結構変わってくるテンションになります。
トリック大会を引退して5年(自分の中で。笑)
海外の選手もみとめる日本の選手達全体のレベル、誇りに思います。
これから更に伸びていくのに重要な考え方だとおもいます。
頑張ってください。
あ、あと、大会終了時にゴミが相変わらず多い。
ちゃんと片付けましょう。
大杉 徹(おおすぎ とおる)
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